あるところに、おじいさん達とおばあさん達が仲良く暮らす家がありました。今日は節分です。そんな平和な家に、鬼の一家が悪さをしにやってきました。

大人の鬼二匹(緑鬼、黒鬼)と、子鬼(赤)一匹です。

「おとなしく金銀財宝をよこせ！」「さもないと、痛い目に合わせるぞ」　

おじいさん達おばあさん達が、すなおに要求に応じるハズがありません。しっかりと豆(新聞を丸めたもの)を握りしめ、鬼の襲来に備えていました。

「ちょこざいな！」「いたい目に合わせてやる！」鬼たちの攻撃が始まりました。

「がお〜」「くらえ～！」

「ひひひひ」

「鬼に金棒！」

負けじとみなさんも応戦します。「鬼は外～！！」

「うわあ～～～」

「鬼は外～！」

「もっと投げて！」「鬼をこらしめろ～！」

「助けてくれえ～」「いたい、いたい」

ひるむ鬼の姿に、思わず大笑い。

振りかぶって・・・第一球～・・・・

投げた――――――！！ストライ～～～ク！！見事命中！「まいったまいった！」

「金棒を取ったぞ」「やめてくれえ」

「かんべんしてくれえ」「もう悪さはしません」

「おぼえてろよ～」鬼たちは一目散に退却していきました。

その後、鬼は心を入れかえ、おじいさん達おばあさん達と仲良くなりました。

「もう悪さはしません」「みんな仲良くしましょうね」　めでたしめでたし。～完～

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