2022/12/03
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今回はアルツハイマー型認知症の中期の症状に
ついてご紹介します。前回のブログでもお話しましたが、
ご本人の性格、性別、育った環境など様々な要因で症状は個々に違います。
進行速度も個人差があります。ここでは1つの例として、
よくある症状、経過をご紹介します。
【中期】
中期になると記憶症状が悪化していきます。
新しい事が覚えられなくなり、メモをとってもメモを
したことを忘れてしまいます。失語の症状も出てくるため、
自分の思いを言葉にできず悲しい思いをすることも多くでてきます。
記憶症状の悪化でごはんを食べたのに「ごはん食べてない」と言われる
症状が出てきます。その対応に困り「さっき食べたでしょ!!」と
言ってしまいがちですが、この対応は間違いです。食べたことを
忘れてしまった人に「食べた」と言っても納得できる訳がありません。
記憶は残らないこともありますが、感情はしっかりと残ります。
高圧的に接することで関係が悪化したり、本人を傷つけてしまうことに
なります。感情的にならずに、接してあげることが大切です。
特別な食事や思い出に残るような食事だった時に「うれしかった」
「たのしかった」という感情に結びついて記憶に残る事があります。
また嫌な事も覚えていることがあります。一瞬一瞬を大切に過ごして
して下さい。
次回はアルツハイマー型認知症の最終回です。