2023/05/02
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今回は残り2つの中核症状についてご説明します。
④実行機能障害
実行機能障害は、物事を計画立てて行うことができなくなることです。
料理は献立を考え、足りない食材を書き出し、買い物をし、買ってきた
食材の下処理をし、調理を行います。調理も作る工程もたくさんあり、
味付け、盛り付けも行わないといけません。こういった過程がいくつも
ある作業ができなくなります。
⑤失語・失行・失認
失語は聞いたことがあるかもしれませんが、失語にも色々な
原因があるのをご存じですか?
●言葉や単語が頭の中で思い出せなくなる「健忘性失語」
●話は理解できるが、自ら意味のある言葉を発することができなくなる
「運動性失語」
●他人の言葉をそのまま繰り返すような話し方をする「超皮質性感覚性失語」
どの失語が原因かを知ることで相手とコミュニケーションを円滑にする
ことができます。
失行
失行は麻痺がないにも関わらず、簡単な動作を行うことができなくなります。
衣服の着脱やボタンを留めることができなくなる場合があります。
失認
物が見えているのに、それが何かを認識することができなくなります。
リンゴとバナナなど異なる物でもどちらがリンゴなのかが分からない
状態になることがあります。また人の顔を見ても誰なのか分からない
「相貌失認」もあります。
次回は各認知症の主な中核症状についてお話ししたいと思います。