2023/07/02
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皆さんこんにちは。
大人になって夜に騒ぐこと、ありますか?
お酒を飲んで、いい気持ちになると、騒ぎたくなりませんか?
認知症の方は、お酒を飲まなくても、騒げます。
この場合は、騒ぎたくて騒いでいるのではないですが・・・。
では、本題へ。
昼夜逆転
原因と対応策>
認知症になると、「不安な気持ち」から夜に眠れなくなり、昼夜逆転になり、不眠になる場合があります。
「不安な気持ち」ってなんでしょう?
皆さんは想像できますか?
認識力や記憶力が低下している認知症の患者には、夢か現実の世界か判断する判断力が低下しています。
夢の中や過去に起こった悪い出来事を、現実と感じ不安、恐怖、怒りを感じてしまう可能性があります。
不安、恐怖、怒りの感情を入眠直前に感じてしまうことで、興奮や睡眠障害を引き起こし昼夜逆転につながります。
また、認知症の症状である見当識障害やせん妄によって、患者本人の不安感が蓄積されてしまい昼夜逆転につながるケースもあります。
また、死への恐怖も少なからずあるといわれています。
死は100%の確率で皆に平等に訪れるものでもあるからです。暗闇の中を音もなく、静かな夜を、過ごす。
死が迫っている感覚に襲われるのではないでしょうか。
以上の「不安な気持ち」を取り除き、規則正しい生活を促すと改善が期待できます。
日中はできるだけ日の光が差し込む明るい部屋で過ごし、可能であれば散歩やデイサービスに出かけるようにしましょう。
夜にぐっすり眠れるように昼間によく体を動かしたり、寝室の照明や音、インテリアなどを落ち着ける雰囲気のものに変えたりするなどの対策も効果的です。
また、好きなにおいや、音楽、照明など本人が慣れ親しんだ環境を作るのも効果的です。
足浴など体を温めるのも効果ありです。
電気もつけっぱなしでいいです。
音楽やテレビもつけっぱなしでいいです。
本人がそれで眠られるのなら…。
NGな対応例>
・夜に眠らないことを叱ったり、不安をあおるような言動をとる
・昼間に好きなだけ眠らせたり、不規則な生活を許容する