2023/09/06
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皆様、こんにちは。
しばらくは、バトルシリーズをお伝えしていきます。
どのバトルも真剣に、一歩も譲らないバトルとなっております。
高齢者、認知症の方とのバトルの行方を記事を読んで少しでも知って頂けたらと思います。
また、自宅での介護をされている方が、共感できる記事も多いかと思います。
実践方法も記載しますので、参考までに…。
今回は水分摂取バトルです。
なぜ、水分を摂らないの?
こんな疑問を持つ方、多いと思います。
高齢者は、喉の渇きを感じる機能が低下し自ら進んで水分補給を行うことが少なくなります。
さらにトイレに対する不安から、水分補給をしない方もいらっしゃいます。
また高齢になると腎臓の動きが低下し、尿量が多くなります。
高齢者は水分が入る量に比べて、尿として出ていく量が増えているため脱水症状になるリスクが高くなっています。
よって脱水にならないように、こまめな水分補給を行うことが必要です。
水分が不足していると脱水症状が現れる可能性があるだけでなく、脳梗塞と心筋梗塞を起こしやすくなります。
脳梗塞と心筋梗塞の発症リスクが上がるのは、血液中の水分が不十分な状態だと血液の濃度が濃くなるからです。
自宅で看ていても、施設で看ていても、状況は同じです。
スタッフ「水分取りましょう」
利用者様「喉乾いてないよ。」
スタッフ「熱中症になっちゃいますよ。」
利用者様「ならないよ。」
スタッフ「少しで良いから飲んで下さい」
利用者様「嫌だ。」
まあ、こんなやり取りが毎日繰り広げられます。
無理やりには飲ませられず…。
対策としては
*好きな水分を摂取していただく(コーヒーなどはカフェインレスで提供)
*好きな温度で摂取していただく(HOT or ICE or 常温)
*形態を変えて提供する(ゼリーの提供)→嚥下機能が落ちている方は、水分だと飲み込むことに自信がなく、怖がって飲まない事も多いです。喉越しの良い物であると摂取していただきやすいです。
*散歩や運動をこまめに行い、その後の水分補給として摂取していただく
*「薬が入っている」と言い、摂取していただく→若干無理やりですが…(-_-;)
*食事の水分を多くする。(お粥にする、汁物を多めに注ぐ、煮物など水分がある物を作る)
以上の方法を行い、なるべく摂取出来る様にしています。
夏は特に水分摂取が熱中症、体調悪化の原因になる大きな理由の一つです。
水分摂取、あの手この手で促していきましょう。