2023/02/28
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寒い冬も終わりを告げようとしています。
春になれば、動物も植物も眠っていた体を起こし、活動的になります。
認知症の方も人間も春になれば活動的になります。
ただ、認知症の方の活動的というものが、普通と違う事があるのです。
認知症の周辺症状の活発化つまり、悪化(悪化したように思われる)なのです。
私たちは、慣れているので、この季節がやってきた・・・と半分諦め、受け入れておりますが、
始めて対応されたりご家族の方はびっくりされる事も多いのではないでしょうか。
なぜ、春になると症状の悪化、活発化が起こるのでしょう。
3月から4月にかけての季節を、「木の芽時(コノメドキ)」というのをご存知でしょうか。
木の芽や虫たちが冬を終え、動き出す季節。
実はこの時期は、昔から「身体的・精神的に一番バランスを崩しやすい時期」と言われています。
理由のひとつは春の安定しない気温の差です。
ずっと低かった気温が急に温かくなったり、また寒くなったりと、身体にとってストレスになります。
それにより自律神経のバランスが崩れ、精神的に不安定になってしまいます。
ある海外の研究は高齢者の認知機能に季節差があることを示しています。
その研究では、認知症の有無にかかわらず、高齢者において夏と秋に認知機能が高まるが、冬と春に認知機能が低下するとの結果でした。 (注1)
では、木の芽時には認知症の方にどんな症状が現れるでしょうか?
リラックス効果やストレス解消につながる栄養素が豊富な食材を食べましょう!これは認知症の本人に対しても、介護をしている方に対してもあてはまります。
→タラの芽、タケノコ、キャベツ、新たまねぎ等でスープなどはいかがですか♪
これからの季節、認知症の症状が進んだように見えて、本人もそのまわりの人も不安や苛立ちを感じることもあるかもしれません。「今は木の芽時だから、衣類の衣替えをするように、心も衣替え(リフレッシュ)をしよう!」心の衣替えとは春に備える、心も体も春仕様にしていくというような意味です。
5月になれば、温度は高すぎず低すぎず、湿度も乾燥しすぎず、蒸し過ぎずの快適な気候になります。
「木の芽時を過ぎれば、きっと楽しい春がくる!」そう思って、ゆっくりと過ごしましょう!
「人間も動物だもの」と思って、認知症であってもそうでなくてもゆっくりと変化を受け入れてのんびりと季節に合わせて生活できると良いですね。