2023/03/01
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寒さが一段落し、日中は少し暖かさも感じれるようになりました。
今日は愛の家グループホーム弥富の防災について紹介したいと思います。
2月21日に大規模な避難訓練を実施しました。
この訓練は令和3年度・4年度の愛知県の認知症災害時における支援のモデル事業の一環であり、
参加者はご利用者様・スタッフはもちろん、講師として
愛知県立大学 看護学部 清水教授をお招きしました。
テレビなどのメディアにもご出演されており、ホーム内からは「この間の先生テレビでているよ」との声も聞こえてきます。
また、
愛知県高齢福祉課 認知症施策推進室より3名
弥富市介護高齢課より2名
弥富市防災課より1名
国立長寿医療研究センターより1名
知多ケーブルテレビより2名
東明工業より2名
の大勢の方にご参加いただけました。
今回は津波・浸水からの避難の為、1階のご利用者様を2階へ上げる訓練をしました(エレベーターは使えない想定です)。
まずはスタッフだけで事前打ち合わせです。
【2階へ上げるだけ】と言うと簡単に聞こえますが、二人で全介助が必要な方を2階へ上げることができず、その方法から模索しました。
①簡易的なイスにフレーㇺをつけてもらい、座りながら2階へ上げる方法。
②丈夫な布のような移動用担架。
③エアストレッチャー。下にエアーが入り、引きずりながら2階へ上げる方法。
この中でご利用者様が安全且つスタッフが少人数で一番楽に2階へ上げることが出来た方法は、こちらでした。
②の移動用担架です。
①は座っている方が安定せず怖さも感じるようで、断念。
③はスタッフ2人では少しも上がりませんでした。3人は必要ですね。
知多ケーブルテレビさんの撮影も入っている為、ドキドキです。
方法が決まれば、いざ本番!
大津波警報を流してから実施しました。
管理者がスタッフに指示を出し、
まずは自力避難が可能な方から順番に2階へ避難誘導していきます。
続いて全介助の方3名を先ほどの移動用担架で2階へ上げます。
(全介助のご利用者様の役はスタッフが行いました。)
途中からスタッフも「ハァハァ・・」と息遣いが荒くなっていました。
そして全員の避難が終われば、在所の確認と体調報告です。
最後に1階から必要物品を2階に上げて、訓練は終了です。
そしてフィードバックを。
今回津波警報が出てから、避難が終わるまで20分かかりました。
余震や物が散乱していたり、避難判断をするまでの時間を考えれば、約3倍の時間がかかるかもしれませんね。
当ホームは津波警報が発令されてから到達まで約90分です。
2階へ避難する判断のスピードが鍵となってきます。
ご利用者様、スタッフの皆様お疲れ様でした。
災害は起きないことが一番ですが、起きた際にも慌てることなく冷静に対応できる自信をつける為、何度も訓練していきたいと思っています。
ご参加していただいた皆様ありがとうございました。