2025/12/12
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介護の現場では、杖は歩行を支える道具であり、安心を持ち歩ける頼もしい相棒でもあります。
一本杖から多点杖まで種類もさまざまで、用途や歩行の状態に合わせた選び方があります。

私たちのグループホームでも、日々の暮らしや外出を支える大切な
パートナーとして杖を活用されている方がいらっしゃいます。
杖は転倒予防だけでなく、「外に出てみよう」「もう少し歩いてみよう」
と前向きな気持ちを促してくれる存在です。

今回は、愛の家グループホームで見られる杖にまつわるエピソードや、
選び方・使われ方のちょっとした豆知識をご紹介します。
杖だけでなく、歩行器やシルバーカー、手すりなど
さまざまな歩行サポートの工夫もあわせてお届けします。
■愛の家グループホーム各務原前洞新町の
杖にまつわるエピソード
Aさんはいつものように、大切そうに杖を抱えていらっしゃいました。
「これね、息子が買ってくれたんですよ」とお話しになるAさんの表情は、本当に嬉しそうでした。
入所前、徐々にふら付きが見えはじめ、不安に思った息子様の声掛けで一緒に選んだ、大切な一本なのだそうです。
慣れるまで少し時間がかかったそうですが、今では居室内の移動や外出時など、肌身離さず必ずお供しています。
「もう私の足ですよ。これがないと落ち着かないんです」と、杖を軽く叩いて話してくださいました。
スタッフが「今日も絶好調ですね」と声をかけると、
「この子と一緒ですからね」と胸を張ってお返事されます。
道具に支えられる安心と、前向きな気持ちを教えていただいた一コマでした。
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