2023/07/31
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今年の初め、当ホームの利用者様で入院なさった方がいらっしゃいました。
退院前、介護度がかなり上がり麻痺などの後遺症も残っているということで正直職員には不安がありました。
病院や大きな施設と違い、グループホームには医療設備はないし医療従事者もおらず、機械浴や介護のための補助器具などもほとんどありません。
ホームで快適に過ごして頂けるだろうか。食事量にムラがあり栄養補助などをしているとの情報があるけれど、ホームでの生活で栄養状態を維持できるだろうか。自分で立ち上がる力もないみたいだけど、私たちで安全に移乗して頂くことが出来るだろうか。etc…
入院中、現在の状態を把握するため病院へ会いに行かせていただき、数か月ぶりに対面したところ、私たちのことを覚えていてくださっており、いつもへんてこな靴下を履く私の顔を見たら真っ先に足元に注目してくださいました(笑)(その日に限ってへんてこ靴下履いてなくてゴメンナサイw)
入院生活では、ベッドから動けないことで活動量や思考することが減り認知症状が進んでしまうことが多い為、少し覚悟をして会いに行ったので、この反応はとても嬉しいものでした。
対面してのご様子や看護師さんから必要な介助や健康面を聞き取りし、ホームにお戻り頂くにはどうすればよいか、何が必要かを検討。
ご家族へホームでの生活でできる事・できない事、医療面・リハビリ面などは病院での生活とはどうしても劣ってしまう点、施設生活に当たり必要な物品とそれにかかる費用などのご了承頂き、5月下旬退院となりました。
それから2カ月ちょっと。
移乗などの際にはご本人が職員にしっかり掴まって下さったり、職員も少しずつコツを掴んで、お互いに協力し合うことが出来るようになってきました。
心配されていたお食事は、ほとんど毎食まとまった量を召し上がって頂けており、健康状態も安定。
こちらの声掛けは理解していらっしゃっても、言語障害で退院時はほとんど聞き取れなかったお話の面では、入院中よりも職員や利用者様から話しかけられることが増えたことで言葉を発する機会が増え、聞き取れる単語が増えてきています。
日によっては短いながらもハッキリと文章で話すことが出来る時もあるほどです。
入院前と変わらず、ニコニコと穏やかでお花が大好きな素敵な方。
右手足が不自由になってしまったので以前のような生け花をしていただくことが出来ませんが、
一緒に庭の花を摘みに行き花瓶に挿して頂いたり
入院中は難しかったでしょう、ゆっくり新聞を読まれたり
片手だって家事をしようと頑張ってくださいます。
入院中はリハビリにあまり積極的でなく、機能低下予防のリハビリがメインだったらしいのですが、ホームでは体操に参加するお姿も見られています。
顔なじみの他の利用者様が頑張っているのを見て、ちょっぴり負けず嫌いな気持ちに火が付いたのでしょうか😊
生活動作のすべてがリハビリ。これからも色々なことをやっていきましょうね🎵
生活のお手伝いをさせて頂き、私たちの介助技術の向上はもちろん自信にもつながり、職員を成長させてくださっています。
川越山田に帰ってきてくれてありがとうございます。
あらためて、おかえりなさい。