2024/02/22
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愛の家グループホーム川越山田の利用者様は高齢で認知症の他、持病をお持ちの利用者様が多いので、数種類のお薬を飲んでいらっしゃる方がほとんどです。
もちろん病気と付き合って生活を送るためには必要な物なのですが、医師に適切に調整をして頂かないといけないものも多いです。
今回はそんなお話を。
ホームの利用者様で、日中も夜もずーーーーーっとウトウトして過ごす方がいらっしゃいました。
日課の体操、レク、食事を食べることすら何もかも「やらない。めんどくさい」と言われ気力がない。
職員が付き添い、時間をかけて声掛けや介助ををしていました。
11月 往診医にご様子を報告したところ、認知症状が進んだことによる眠気ではないか。ということで認知症のお薬が追加になりました。
しかし状態はほとんど変わらず。
12月中旬 再度ご様子を報告。夜寝つきを良くするお薬を中止。
12月下旬 夜眠れていることから、眠くなる成分が入っているお薬を中止。認知症のお薬を別の物に変更。血圧が安定していることから減量されることに。
1月上旬 ウトウトされることはななくなったものの、不安の訴えと夜眠れないことが多くなり相談。変更となった認知症のお薬は本来少しずつ量を増やしていくものだが、増やさずに経過を観察。
1月下旬 夜眠れないことが続き、寝つきを良くするお薬が再開。
さて、現在のご様子は・・・
日中のウトウトはほぼ無くなりました。
レクや体操には積極的に参加され、食事をめんどくさがることもなく、自分で召し上がって頂けるようになりました。
ウトウトが無くなったことで、他の利用者様と会話を楽しむ様子も見られ、話し相手の利用者様にもとても良い刺激になっています。
さらに日中の失禁の回数もグッと減りました。
同じことを何度も確認されたり、心配事があって家に帰りたくなったりと認知症状はなくなったわけではありませんが、もともとのお喋り好きな快活なお姿を取り戻すことが出来ています。
もしもあのままウトウトされている状態を主治医に相談しなかったら、眠いままご飯を食べることで誤嚥をして肺炎を起こしていたかもしれない。眠いまま動こうとして転んで怪我をしたかもしれない。
主治医に報告するのは血圧や血中酸素飽和濃度などの数値に見える情報だけではありません。日々の様子を観察して、データとして残しにくいウトウトしている等の様子。また、現在飲んでいるお薬や体調について利用者様は尋ねることができない方が多いので、しっかり把握して相談できるように努めています。