2022/03/22
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今回は本当にあった介護のイイ話をご紹介いたします。
愛野家子(アイノイエコ)様(仮名)は
最近なんだか元気がありません。
お食事や水分があまりとれず、お部屋で過ごす生活が長くなりました。
意識も朦朧とするようになり、救急搬送となりました。
救急隊の方がかけつけると、救急隊の方は家子様に
尋ねました。
救急隊「家子さん、生年月日を教えてください。」
家子様「…」
眼を瞑ったまま返事がありません。
再度、救急隊の方が尋ねました。
救急隊「お名前を教えてください。」
家子様「家太郎(イエタロウ)」
救急隊の方が困った様子をしていたので、
現場にいた私が説明しました。
私「家太郎さんは家子さんの息子さんの名前です。」
救急隊「家子さの息子さんの名前、家太郎さんってお名前なんですね。」
「素敵な名前ですね」
意識がはっきりとしない中で、自分の名前ではなく、息子の名前を
呼ぶ家子様。
家子様の家族を想う気持ちが瞬時に伝わり、私は涙をせずにはいられませんでした。
そして、咄嗟の状況にもかかわらず、「息子さんの名前、素敵ですね」と
答えた救急隊の方も、素敵だなと感じました。
家子さんが元気に戻ることを願い、
日々精進してまいります。