2022/03/02
NEW
とも子さんという方のお話しをさせてください。
大学では書道を学ばれた後、小学校の教員をされていました。
学生運動もされた、なかなかの雄姿の方ですが、生徒さんと写っている写真は、
ただただ優しい笑顔の先生。透き通る美しさです。
若年性認知症になってからご主人や、100歳近いお母さんと意思の疎通が難しくなってしまいました。
お習字も全くされません。
ご家族が「少しでも何か思い出してくれたら」という想いで、
とも子さんのお雛様とアルバムをお持ち下さいました。
お人形はとも子さんの誕生の時、幸せを願って贈られたものでしょう。
70年。
とも子さんは今、認知症を患っておられますが、心の奥には燃えるような正義感、
弱い者への優しさ、お人形を見たら可愛いと想う心が必ずあるはず。
毎日接しているスタッフはそれを、感じることが出来ますが、ご家族はさみしいかもしれないですね。
お人形には人の代わりになってその人を守る役目があると聞いたことがあります。
お雛さまにお願いしてみましょうか。
1日だけでいいから、とも子さんの認知症を治してはくれませんか。
きっと、言いたいでしょう言葉、
「お母さん、ありがとう」と言わせてあげて下さい。
中島