2025/08/05
NEW
少し怖いお話しです。
約1月前のある日
K様は娘さんにプレゼントを貰いました。
お礼状としてにっこり笑った写真の絵葉書を作りました。
宛先はこちらで書き、最後に「K」とご自身で名前を書いて下さいねと、
少しその場を離れました。
戻ると、「K」ではなく、「リカ」と書かれていました
私は少し考えましたが、そのまま「名前、「K」ではなく「リカ」と
書いてしまいました」と、追記をし郵送をしました。
1週間後、娘さんからお手紙が届きました。
文面の最後に、母の字でハガキをありがとうございました。
「リカ」は姉が生まれた時に兄がそう付けてとお願いしていたと
聞いたことがありました。
面白いところで繋がるものだと笑ってしまいました。
とあり手紙は結ばれていました。
私も手前みそですが、
「あー、書き直さなかったから、こんなお話しが聴けたんだ、
何年いらしても、その方の知らない事があるのだな。入居してからも、知ろうとする気持ちは大事だな」
などと、妙に納得し早速、事務所で事務の「T」さんに、
「お兄さんが付けて欲しかった名前らしいよ、面白いね」と話しました。
すると、「T」は、「え?」と、真顔になり「私の名前もお兄さんが母に頼んで付けた名前なんですよ、リカと」と。
そうです、「T」さんの名前は「リカ」でした。
暑い日に、ほんとうにあった少し怖いお話しでした。
何かの拍子に、記憶のひもが解けるのですね。
中島