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コラム&エッセー
2024/11/25
グループホームの365日
●岐阜新聞に2024年6月24日まで約1年間毎日掲載され、人気連載の「グループホームの365日 認知症とともに生きる」から認知症グループホーム「愛の家」の全国の事業所の厳選エピソードを紹介いたします。●今回は「愛の家グループホーム菊川」のエピソード。静岡県菊川市にある認知症専門の施設で、認知症の進行を遅らせることや、症状の緩和・改善・消失を目指しています。長年の運営経験で培ったノウハウを活かし、利用者様が穏やかに過ごせる環境を提供しています。●認知症対応型グループホームのサービス内容がよくわからないという声もあります。本記事を通じて、愛の家グループホームの取り組みについて理解を深めていただければ幸いです。
私は「母に介護が必要になったら私が見よう」と考え、介護を学べる短期大学に進学しました。進学先の介護現場での実習で認知症の方への介護に興味を持ちました。「その人の思いを実現することができるように支援しよう」と意気込み、当グループホームに入職しました。
しかし、入職してからすぐは思い描いていたケアを実践することができませんでした。食事の準備、日々の記録、排せつ・入浴の介助など「しなければいけないこと」をする時間に追われる毎日で、気付くと2年の時がたとうとしていました。
仕事に慣れ、心に少し余裕ができたころ、入浴後の着衣の介助をしている際に、ふと利用者の顔を見て「はっ」としました。利用者が不安そうな表情をしており、それに全く気付いていなかったのです。その時、「その人の思いを実現することができるように支援しよう」という入職時に思い描いていた介護から、遠くかけ離れたことをしているのだと気付きました。また、時間に追われ、いつしか業務にとらわれ、自分が利用者の顔を見ていなかったことを反省しました。それからは利用者が安心した表情で過ごせるように相手の表情を見ながら関わるようにしました。仕事を始めて3年たった現在でも、忙しい日はあります。それでも「あの表情」に気付いた1年前とは違い「利用者の表情を見て」と自分自身に声をかけます。利用者の安心した表情を見ることが多くなった今、自信を持って関わることができています。
認知症の方は時折、関わる人の感情を鏡のように映し出すことがあります。入職したばかりの頃「しなければいけないこと」に追われ、不安と焦りの中、利用者と関わっていました。その不安が利用者の表情に映し出されたのかもしれません。今は自分自身が心の余裕と自信を持って関わることで、利用者の安心につながっています。
他にもたくさんのエピソードが。「2万人以上が暮らした日本一の認知症グループホームの365日」のエピソードをご紹介いたします
2万人以上が暮らした日本一の認知症グループホームの365日より編著:メディカル・ケア・サービス/発行人:山本教雄/編集人:向井直人/発行所:メディカル・ケア・サービス株式会社/発行発売:株式会社Gakken©️Medical Care Service Company Inc.
A5判/352頁/定価:1,650円(本体1,500円+税10%)
●書籍の詳細はこちら【健達ねっと】
〜グループホームの365日 認知症とともに生きる〜 【007】声色や表情、態度…心が伝わる(札幌平岡)
2025/01/10
〜グループホームの365日 認知症とともに生きる〜 【005】利用者に笑顔になっていただきたい!(甲府住吉)
2025/01/09
〜グループホームの365日 認知症とともに生きる〜 【004】環境が変わっても前向きに生活してほしい(札幌川沿)
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