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2024/11/25
グループホームの365日
●岐阜新聞に2024年6月24日まで約1年間毎日掲載され、人気連載の「グループホームの365日 認知症とともに生きる」から認知症グループホーム「愛の家」の全国の事業所の厳選エピソードを紹介いたします。●今回は「愛の家グループホーム甲府後屋」のエピソード。山梨県甲府市にある認知症専門の施設で、認知症の進行を遅らせることや、症状の緩和・改善・消失を目指しています。長年の運営経験で培ったノウハウを活かし、利用者様が穏やかに過ごせる環境を提供しています。●認知症対応型グループホームのサービス内容がよくわからないという声もあります。本記事を通じて、愛の家グループホームの取り組みについて理解を深めていただければ幸いです。
粕谷たみさん(仮名)は、夫が入院し、自宅で一人で生活をしていましたが、訪問販売や電話詐欺の被害に遭い、一人で生活をすることが怖くなってしまいました。自ら希望し、2004年8月に当グループホームに入居しました。家族は、不安を抱える粕谷さんの精神状態の安定を一番に望んでいました。
本人の望むペースで生活を送ってもらいたいと考え、趣味のパチンコに週1回出かけたり、娘が住む伊豆へ2週間外泊するなど外出機会を多くし、メリハリのある生活を送ってきました。日々のグループホームでの生活も趣味の裁縫や水彩画などを楽しんだり、食材を切ったり、盛り付けをするなどの家事活動も積極的に行っています。また、事業所では通常、午後5時半より夕食を取っていますが、粕谷さんの生活リズムに合わせて午後8時に夕食を取ることができるよう調整しています。
まもなく入居から20年を迎える粕谷さんは、移動は車いすを自身で操作し、日常的な生活動作は自立しています。食事の準備や食前のあいさつを自分の役割としています。家族も毎週のように訪問し、顔を合わせて話をすることや、好きな食べ物を届けるということを継続して、良い関係を保っています。
身体的活動性の低下や精神・生活環境状態の悪化は認知症の症状に影響を与えます。粕谷さんは自宅から施設へと生活環境は変わりましたが、生活スタイルを大きく変えることなく生活をすることができました。自分の役割を果たしながら、ストレスが少ない生活を過ごすことにより、約20年もの間、認知症状の悪化もなく過ごすことができたのだと思います。
「愛の家グループホーム甲府後屋」では「自分のおじいちゃんやおばあちゃんに入ってほしいホームをつくる!」を合言葉に、細かい気配りができるグループホームを目指しています。職員都合のケアにならないよう、その方の生活のスタイルやペースに合わせたケアを実施しています。
他にもたくさんのエピソードが。「2万人以上が暮らした日本一の認知症グループホームの365日」のエピソードをご紹介いたします
2万人以上が暮らした日本一の認知症グループホームの365日より編著:メディカル・ケア・サービス/発行人:山本教雄/編集人:向井直人/発行所:メディカル・ケア・サービス株式会社/発行発売:株式会社Gakken©️Medical Care Service Company Inc.
A5判/352頁/定価:1,650円(本体1,500円+税10%)
●書籍の詳細はこちら【健達ねっと】
〜グループホームの365日 認知症とともに生きる〜 【007】声色や表情、態度…心が伝わる(札幌平岡)
2025/01/10
〜グループホームの365日 認知症とともに生きる〜 【005】利用者に笑顔になっていただきたい!(甲府住吉)
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〜グループホームの365日 認知症とともに生きる〜 【004】環境が変わっても前向きに生活してほしい(札幌川沿)
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