2023/05/01
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前回認知症の中核症状についてお話ししました。
今回はそれぞれの中核症状の説明をさせて頂きます。
①記憶障害
記憶障害とは脳が何らかの障害を受けることで記憶を
保っておくことができなくなることです。過去の体験や
出来事を本人は「忘れている」という自覚がありません。
例)ごはんを食べた後に「ごはんはまだ?」と言われるなど
記憶には短期記憶と長期記憶があります。短期記憶が難しく
なる傾向がありますが、認知症の進行により長期記憶も残らなくなります。
②見当識障害
見当識とは時間、場所、人物を認識する能力です。
それらが分からなくなるのが見当識障害です。
時間の見当識は時間、日付、季節が分からなくなってしまいます。
深夜に出かけようとされたり、夏に厚着をしようとされます。
③理解力・判断力の低下
物事に対しての理解ができないことで、手適切な判断が
できなくなります。理解力。判断力が低下することで
処方された薬を内服できず、症状を悪化させてしまうこともあります。
車いすで生活されている方が、歩けると思い込むことで
転倒骨折されることもあります。また赤信号を渡り、交通事故に
発展してしまうこともあります。
次回は残り2つの中核症状についてご説明します。