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コラム&エッセー
2024/11/25
グループホームの365日
●岐阜新聞に2024年6月24日まで約1年間毎日掲載され、人気連載の「グループホームの365日 認知症とともに生きる」から認知症グループホーム「愛の家」の全国の事業所の厳選エピソードを紹介いたします。●今回は「愛の家グループホーム浜松天竜」のエピソード。静岡県浜松市にある認知症専門の施設で、認知症の進行を遅らせることや、症状の緩和・改善・消失を目指しています。長年の運営経験で培ったノウハウを活かし、利用者様が穏やかに過ごせる環境を提供しています。●認知症対応型グループホームのサービス内容がよくわからないという声もあります。本記事を通じて、愛の家グループホームの取り組みについて理解を深めていただければ幸いです。
(ホーム長談)私が責任者として赴任した当初は、地域交流する機会は近隣の人にあいさつをする程度でした。当グループホームがある浜松市・天竜地区では、地域の人々が屋台(祭りのときに大人数で曳ひいて動かす飾りの付いた巨大な台車)の移動に合わせて手踊りする夏祭りがあります。人が集まる場所などでは止まって手踊りをしてくれますが、当事業所の前では屋台は素通りしていくこともあり、地域との交流は十分とは言い難い状況でした。
利用者が住み慣れた地域を感じ、多くの人と交流できるようにという思いから「自治会に夏祭りの屋台を事業所前に止めてほしい」と頼みに行きました。利用者が地域の人と交流することで喜ぶこと、認知症があっても変わりなく生活できることを何回も説明し協議を重ねました。思いが伝わり、屋台が事業所前で止まるよう手配してもらえました。夏祭り当日、利用者に子どもと交流するきっかけとして、お菓子を配ってもらいました。子どもたちが喜ぶ姿を見て利用者も喜びました。
その光景に地域の人々は「認知症になっても、できることはある。自分たちが関わることで喜んでくれる」と考えが変わったといいます。その後も継続することで、年々にぎやかになっていきました。現在では「今年も夏祭りのお菓子配り、お願いできますか」と依頼してくれます。お祭りで交流を深めたことがきっかけで、地域の方が利用者を交えた麻雀クラブを発足させたり、利用者が外で散歩をしているのを見かけた子どもたちから声をかけてくれるようになるなど「地域の人々と共に生きる」を実感しています。
認知症の方は、周囲の人の理解不足や誤った対応により、その人らしい生活を妨げられることがあります。関わる人が状態を正しく理解し、適切なサポートをすることで、その人らしい生活が実現できます。 「愛の家グループホーム浜松天竜」は利用者、家族、職員、地域の人も楽しみながら過ごすことができる生活空間を目指しています。
他にもたくさんのエピソードが。「2万人以上が暮らした日本一の認知症グループホームの365日」のエピソードをご紹介いたします
2万人以上が暮らした日本一の認知症グループホームの365日より編著:メディカル・ケア・サービス/発行人:山本教雄/編集人:向井直人/発行所:メディカル・ケア・サービス株式会社/発行発売:株式会社Gakken©️Medical Care Service Company Inc.
A5判/352頁/定価:1,650円(本体1,500円+税10%)
●書籍の詳細はこちら【健達ねっと】
〜グループホームの365日 認知症とともに生きる〜 【007】声色や表情、態度…心が伝わる(札幌平岡)
2025/01/10
〜グループホームの365日 認知症とともに生きる〜 【005】利用者に笑顔になっていただきたい!(甲府住吉)
2025/01/09
〜グループホームの365日 認知症とともに生きる〜 【004】環境が変わっても前向きに生活してほしい(札幌川沿)
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