2026/04/27
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「私は無理、もう長いこと編んでないから」と、少し不安げに呟く女性。
「あら、私も編み方なんて忘れちゃった」と隣の女性が優しく微笑む

そんな会話から始まった、認知症マフ作りの時間。
最初は、ぎこちなく毛玉に触れていた手が、少しずつ動き出す。
指先が、懐かしい記憶を思い出すように、スイスイと編み始める。
談笑をしながら楽しそうに編んでいる方、黙々と真剣な表情で編んでいる方
それぞれの思いを込めて、毛糸と向き合っている。
もしかしたら・・・
子供たちのために、かつて夢中になって編んでいて頃のことを思い出して
編んでいるのだろうか?
それとも、ただただ無心になって、指先の感触を楽しんでいるのだろうか?
認知症があってもなくても、みんながそれぞれのパーツを作り上げていく。
小さな色とりどりのパーツが集まり、一つの温かい認知症マフが出来上がりました。
このマフ作りを通して、私は認知症になっても出来ることはたくさんあることを
改めて実感しました。
このマフは、単なる手仕事の成果ではない。
それは、みんなの思いと、お互い思いやる心が紡ぎ出した、かけがえのない絆の証だと
思います。
