スタッフHTNのごきげんよう富田林佐備 Vol.33

2026/09/23

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愛の家グループホーム 富田林佐備

ごきげんよう。

 

雷乃収声、夏の間、夕立とともにゴロゴロと激しく鳴り響いていた雷が、

ようやく鳴りを潜めて静かになる季節を意味します。

 

大好きな入道雲は、すっかりうろこ雲や秋の雲に変わってしまいました。

あんなにも空を大きく占めていた夏が、気づけば遠くにあります。

毎日見上げていたはずなのに、最後の入道雲がどんな形だったのか、思い出せません。

 

季節の変化は、いつも少し遅れて、私の心に届きます。

入居者様と過ごす日々にも、ふと、変化に気づく瞬間があります。

 

廊下を一緒に歩く速さ。
お話の途中で、言葉を探す時間。
以前はすぐに返ってきた笑顔を、今日は少し待っている自分。

 

その日の調子かもしれません。

それでも、何気ない違いに胸がきゅっとなることがあります。

 

もう少し早く気づけなかっただろうか。
あの時、もっとゆっくり話を聞けばよかった。
忙しさの中で交わした短い返事を、あとから思い返すこともあります。

 

私はきっと、願っているのだと思います。
明日も同じように名前を呼んでいただけること。

一緒に歩けること。冗談に笑っていただけること。

 

毎日が続くうちに、その願いを、いつの間にか当たり前にしてしまいます。

 

だからこそ、変化が寂しい。
昨日までの姿を、心のどこかで探してしまうのです。

 

けれど、私が以前の姿ばかりを見つめていたら、

今日、目の前にいるその方は、どんな気持ちになるのでしょう。

 

ゆっくりなら話せること。
少し休めば歩ける距離。
言葉にならなくても、こちらを見て伝えようとしてくださる表情。

 

寂しさを抱えながらでも、今のその方と向き合える自分でいたいと思います。

変化の理由を丁寧に確かめながら、今日を心地よく過ごすために、私にできることを探したい。

秋の雲を、一緒に眺めてみようと思います。

 

「夏、終わってしまいましたね」

そう話しかけたあと、すぐに次の言葉で埋めず、隣で待っていたい。

返ってくる声も、静かな頷きも、その日の空と一緒に覚えていたいのです。

いつか思い返す今日を、ただ、忙しかった一日にしてしまわないように。

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