2026/10/18
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施設の前の道路を、だんじりが行き交う季節になりました。
暦を見て知る秋もありますが、こうして地域の営みに教えてもらう秋には、また違った親しみがあります。
「もう、こんな季節か」と思う一方で、
今年もこの季節に出会えたことが、どこか嬉しくもあります。
毎年巡ってくるものがあると、一年の長さを不思議に感じます。
ついこの間のことのようでもあり、その間にあった出来事を思い返せば、
随分遠くまで来たようでもある。
今年の秋を迎えながら、心のどこかでは、去年の秋にも触れているのかもしれません。
入居者様にとって、だんじりは、どのような存在なのでしょう。
幼い頃から楽しみにしていた方。
ご家族が参加され、その帰りを待っていた方。
賑わいを少し離れた場所から眺めるのが、
お好きだった方もいらっしゃるかもしれません。
私は時々、入居者様が今の私と同じ年齢だった頃、どんな毎日を過ごされていたのだろうと考えます。
何に夢中になり、何を心配して、どんなことに笑っておられたのでしょう。
普段お会いしているお姿からは想像しきれない時間が、その方の中には積み重なっています。
季節の行事は、そうしたお話に触れるきっかけにもなるのですね。
ただ、懐かしい思い出を伺うだけでなく、
今年のだんじりをどう感じておられるのかも知りたいと思います。
昔のお話を聞きながら、今、目の前にある楽しみも一緒に見つけていけたら嬉しいです。
施設の前を行き交うだんじり。
その向こうには、地域の方々の暮らしが続いています。
そして、ここで過ごす私たちの毎日も、その街の時間とつながっています。
祭りが過ぎれば、いつもの道路に戻っていくのでしょう。
その静けさを少し寂しく思う頃には、秋もまた一つ深まっているのかもしれません。
「今年も、だんじりが通りましたね」
いつか何気なく振り返る時、その言葉に、皆様と過ごした今年の景色が重なっていたらと思います。
